MEOとは?SEOとの比較も含め、基礎知識と対策内容まとめ

MEOとは?SEOとの比較も含め、 基礎知識と対策内容まとめ

ホームページを制作して運用したことがある方なら「SEO(Search Engine Optimization/検索エンジン最適化)」を意識してホームページを更新したり、対策業者を探してみたりとされたことがあるでしょう。

そもそも、ホームページには役割があって、ホームページの目的が集客や商品やサービスの販売とする場合にたくさんの人に来店してもらいたいからSEOを気にするわけです。

SEOの重要性はデータを見るとひと目でわかります。

クリック率を独自で調べてくれた会社があるのですが、2017年のデータでは1位が21.12%、2位だと1位の半分の10.12%、3位以下は下の表の通りです。

平均掲載順位平均CTR
1位21.12%
2位10.65%
3位7.57%
4位4.66%
5位3.42%
6位2.56%
7位2.69%
8位1.74%
9位1.74%
10位1.64%
11位1.46%
12位1.80%
13位1.42%
14位1.23%
15位1.43%
16位1.42%
17位1.29%
18位1.05%
19位1.75%
20位1.26%

参考:Announcing: 2017 Google Search Click Through Rate Study

8位以下はほぼ一緒ですね。例えていうと、1日1万人の人通りがある商店街があったとします。で来店率の割合を見てみると、一番最初のお店に、2万1千人の来店があって、次のお店に1万人ちょっと。3位は7千人と、1位と3位は3倍も差があります。

ホームページの運用上、SEOが重要なのはわかっていただけたと思います。

では、MEOとは何でしょう?

MEOとは

MEOとは、 Map Engine Optimizationの略で、Google Mapを対象とした地図エンジンにおいて最適化を図ることで、「ローカルSEO」ともよばれます。

例えば「居酒屋」とか「塗装」とかGoogle検索すると、Googleマップが表示されて、近くのお店や病院がいくつか表示されます。

Goolgeのローカル検索結果。塗装で検索した場合

住所や電話番号、営業時間やホームページヘのリンク加えて口コミも表示されます。ユーザーが知りたいと思われる情報も一緒に表示されるため、非常に便利です。

僕も新たなお店を開拓する際は、ほぼGoogleマップで検索しています。

SEOはホームページへの集客力を高めますが、MEOは実店舗への集客力を高めます。地域性があるビジネスで、店舗への集客を考えている企業やお店は絶対必要な対策です。

MEOが絶対必要な理由

MEOはSEOと違って検索者の現在地によって検索結果が変わります。

SEOでは基本的にキーワードが同じであれば、世界中のどこで検索しても表示される結果は変わりません(※パーソナライズ検索がオフの場合)。ですが、MEOの場合、ユーザーの場所によって検索結果が変わります。

地元(自分から近く)の情報を表示してくれる

  • 東京の自宅の外壁を塗り直したいのに、北海道の業者さんが表示されても困ります。
  • 大阪出張で美味しいお店を探したいときに東京のお店が表示されても困ります。
  • 出かけた先でWifiのあるカフェを探しているのに、自宅近くのお店を表示されても困ります。

そんな不都合がないように、近場のお店をGoogleが紹介してくれるわけです。

Google マップ上のお店の看板

現在はスマートフォンが普及し、パソコンからの検索よりもスマートフォンからの検索のほうが多い時代です。スマホでお店を検索して、Googleマップがそのまま道案内までしてくれます。

MEOはGoogle マップに表示する看板のようなものです。
こう考えるとMEOが絶対必要な理由がおわかりいただけるはずです。

まぁ、会員制のお店やマーケティングの狙いとしてシークレット感を出すのであれば、わざと表示させないものありかもしれませんが・・。

MEO対策するための3つの方法

必要性を認識いただけたら、早速施策を始めましょう。

前準備

何事も準備8割と言いますが、MEO対策も準備が重要です。まずは情報の統一です。自社の名前や店舗名、住所などの表記方法を統一します。その時々で、株式会社を省略して(株)にしてみたりしないでください。ウェブ上では情報の統一性が大事です。キーワードで検索されるわけですから文字が変わると違う情報と見られます。

ホームページ、各種ポータルサイトでの登録情報、これから使用する情報。すべて統一しましょう。

1:Googleマイビジネスへの登録

MEOでの検索結果への影響が大きいものから手をつけて行きましょう。

「Googleマイビジネス」とはビジネス情報を登録すると、Google検索結果・Googleマップなど、Googleのサイト上に無料で情報を表示でき、最新情報を更新・管理できるようになる無料のサービスです。Google版タウンページといったところでしょうか。

Googleアカウントで「Googleマイビジネス」へアクセスして、会社名(ビジネス名)や住所などを登録していきます。写真やロゴも掲載できるので、できるだけ見栄えの良い画像を使用しましょう。

登録できたら、自社のホームページからリンクを設定しましょう。

2:口コミを集める仕組みづくり

地図上に表示される検索結果は、Googleマイビジネスの他にも、エキテン、Yahoo!、ぐるなび、食べログなどの各種口コミサイトも影響しています。SEOと同じですが、外部のサイトで人気のある店舗や会社、サービスは「他のユーザーへの有益な情報」となり上位に表示されやすくなります。

上位結果は手段であり、目的は来店いただき商品・サービスを購入してもらうことです。来店してもらうためにも口コミの評価は重要なポイントとなるので、口コミをしてもらうための施策を実施しましょう。

また、口コミサイト以外でも、個人のSNSやブログでお店について紹介されていることもMEOの評価に繋がります。難しい言葉で「サイテーション」といいます。必ずしもリンクは必要なく、お店の名前が各所で見られればいいわけなので、こちらも施策したいところです。

丁寧な対応を

Googleマイビジネスなどの運用中、口コミや評価が投稿された際には、できる限り返信しましょう。悪い評価がついた場合は真摯に対応してサービス改善につなげて、良い評価がついたときにはお礼を言う。文章にすると簡単に見えますが、結構な労力を使います。しかし、これらを継続していくことでユーザーからもgoogleからも評価されるビジネスとなりますので、頑張って続けていきましょう。

3:ホームページのページタイトルに地名を追加

こちらはMEOというよりSEOの基本的な施策ですが、お店や会社の紹介ページのタイトルタグに地名を入れましょう。

商圏が広い場合はトップページのタイトルタグに入れるのではなく、会社の所在地を紹介するページに追加するとよいでしょう。

MEO対策で気をつける3つのポイント

MEO対策をする上で、気をつけていただきたい点が3つあります。

情報の統一

Googleマイビジネスの登録の前準備でも触れましたが、掲載する情報を統一することが大事です。必ずフォーマットを決めてください。

ガイドラインに注意

MEOというより、Googleマイビジネスへの登録時ですが「ビジネス名」に地名や立地、キャッチコピーを含めるとガイドライン違反となります。

例えば、「集客できるホームページを作るドットワン合同会社」とか「拝島駅徒歩3分!駅近くのドットワン合同会社」などはNGです。「ドットワン合同会社」のように正式名称を使用しましょう。

継続は力なり

なんでもそうですが、継続して施策を続けることが大事です。

きちんと口コミや評価に対して返信する。Googleマイビジネスであれば投稿機能があるので、定期的に投稿をおこなう。

Goolgeは新しい情報が好きです。是非継続して、MEO対策を続けましょう。

まとめとご提案

MEOという店舗経営向けと思われうかもしれませんが、BtoB、BtoC、採用活動にとってもGoogleマイビジネスへの登録と活用はメリットのある施策となります。

ルート検索やクリックの回数など統計情報を確認したり、移転やサマータイム実施、長期休業時などに基本情報を変更したいときにGoogle検索、Google Mapで表示される情報を一元管理できるからです。

まだ、MEO対策を初めておらず、Googleマイビジネスへも登録していないという方は、これを機に是非MEO対策をはじめて見てください。

もちろん当社でもMEO対策のお手伝いをしております。お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

木村 太一

ドットワンの代表です。1979年生まれ。3女の父。ゴルフと筋トレが趣味。立川にあるキヤノン代理店に就職後、1万件以上飛び込み営業したのち独立。たくさんの企業を見てきた経験と自分自身も零細企業の経営者ということを活かし、相手の立場に立ったDX推進、ITコンサルを行っております。

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